【動画】ゲキハナは、花を売るだけじゃない。「成長の楽しみを提供」し「土の回収」まで考える。花業界の革命児 古屋悟司氏を突撃

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2017/04/21

実店舗からスタートした、「ゲキハナ 感激安心のお花屋さん」(以下、ゲキハナさん)、現在はプロとして花の知識会計の知識を広めている古屋さんだが、出店当時は花の知識も足りず、利益も無く、赤字続きだったという。
今回は「ゲキハナ」の運営が行われているオフィスにお邪魔し、「ゲキハナ」を立ち上げるまでの経緯どうやって苦労を乗り越えてきたのか、今後の展開についてお話いただいた。

ゲキハナ 感激安心のお花屋さんとは?

ゲキハナ 感激安心のお花屋さんでは、どんな商品を取り扱っていますか?

鉢花を中心とした、切り花、肥料など、ガーデニングや花にまつわる、根っこの付いた商品がメインなんですけど、自分のところで仕入れて発送するのではなく、産地から直接、鮮度の高いものをお客様のもとへお届けしている会社です。

なぜ花屋だったんですか?

僕が常々思っていたのは、デジタルの時代が今後やってくるだろうから、アナログの方向に気持ちが振れていくはずだと。
自転車屋さんと花屋さんだけに関しては大きなチェーンがなかったんです。
たまたま中学の先輩が花屋をやっていると聞いて、1ヶ月だけ修行に行って、そこからすぐに独立に至りました。

知識がないことを武器に。

実店舗開店後どんな苦労がありましたか?

花の知識が無い
自分がいて、お客さんからの質問に答えられない。
「これは肥料いるの?いらないの?」
わかんないんですよ。
それがもう、最初の危機

どう乗り越えていきましたか?

知識が無いって思われたくないって、多分みんな虚勢を張ると思うんですよ。
だけど、知識がないってことを武器にした方が、僕は良いと思ってます。
「それなかなか難しい質問ですね」と、「僕もわからないんで、ちょっと一緒に調べましょう」と言って、
分厚い花の本を買って、一緒にお客さんと調べながら、「ああ、こうだ、こうだ」っていうことをやっていたら、お客さん受けがすごく良くなったんです。

では、楽天に出店後、お客様に気付かされたことはありますか

花には、蕾の状態、咲いた状態、そして終わるという成長の過程があります。
商品を届けるときは、花が咲いた状態だと痛むものがあるから、蕾の状態で送るのが通例。
この業界では、当たり前のことなんです。
でもそれをページに書かずに送ったところものすごい数のクレームを受けてしまった。
これって、当たり前じゃなかったんだということに気付かされました。

どう解決しましたか?

ページに掲載して、なぜ蕾で届くのかを写真含めて詳しく説明しました。
痛むことだけじゃなく、成長が目に見えてわかるので、花の成長を楽しんで下さい、と。
で、商品に同封する説明書に関しても、蕾で届いた理由に関してそこ(花の成長を楽しんでほしいという思い)をしっかりと書いて、
より一層楽しんで頂けるような内容に改善しました。

お客様に共感する運営。

お客様対応は専任がいるんですか?

スタッフ全員が対応しています。
ノウハウとかも特に無くて、「人としてどうなの?」が軸になっています。
「お客様に喜んでもらいたい」をそれぞれのスタッフが考えています。
なので、大きなお金が動かない限り、個人の裁量にまかせています。

お客様対応で大切にしていることは?

お客様に共感することですね。
調べたらこんなところにこんな良い記事がありましたよと、リンクを送ってあげたりとか。

お客さんが悩んでいる。
じゃあ自分も一緒に悩んでみましょう。

一緒に解決していくっていうのは、お客さんと仲良くなる一番簡単な方法じゃないかと思うんですよね。
そこから、お客さんと植物とのお付き合いを円滑にするための橋渡しが僕らの仕事なんで、
育て方をしっかりとお伝えするサポート、平たく言うとメールで育て方をお送りする方法なんですけど、
お求めいただいた商品であろうがなかろうがいつでもご質問はしてくださいねという状態を作っています。

ゲキハナさんの職場の雰囲気は?

例えば、「お客さんと世間話が今日たくさんできたよね」って言えるような業務の流れにしたいんですよ。
「今日受注忙しかった。」「今日ページ作り忙しかった。」じゃなくて。
お客さんと世間話どれぐらいした、どんな話したの?
というのがお昼休みの会話でメインになってくれればいいなって思っています。

今やりたいこと。

ECで力を入れたいところは?

自社サイトに力をいれたい。
楽天を剥がして自社サイトに・・・ということは考えていないです。
楽天、ヤフーが好きな人は、ポイントやモールの安心感が好き。
コストはそんなに問題じゃないんです。

自社サイトは、まだ見ぬお客さんと知り合える唯一の場所
お客さんとの繋がりを、どこも介さずにできる場所です。

モールではできない、「きちっとフォローしたい」「販促したい」「お客さんの役に立つものをおすすめしたい」が自社サイトではできます。
例えば、オープンガーデンイベント(生産者さんに直接会いに来る)そのご案内は、自社サイトでしかできないですよね。

それと、コンテンツを強化していきたい。
届いて、育てて、翌年もまた咲く楽しみを提供して、お客さんに喜んでもらいたい。

なので、お客さんが困っていることを解決するための、育て方、管理方法など、詳しく説明するコンテンツを充実させる。
育て方がわからないことで、園芸離れしている人たちに、正確な育て方をネットで拡散していきたいと思っています。

今やりたいことは?

今考えてるのが、土の回収
植物が枯れた後の土って、捨てるところがないです。生け垣にこっそり捨てるか、燃えるゴミにこっそり混ぜるか・・・、後ろめたい気分のまま処分する事が多い
ホームセンター、園芸業界は土をたくさん売ります。でも、回収は一切していない。大問題だと思う。
それを考えたときに、回収しないわけにはいかないです。ビールの瓶を酒屋さんが回収しないようなもんですよ。
現状、土の処分は産廃業者の仕事になります。
再利用するには、広大な土地と、放射能の測定、ウイルスが入っていないことを証明するための分析をしなくてはいけないので、コストを考えると、産廃業者に持っていくしか無いんです。
まずは、都内近郊で、土の回収を行ってみたい。

理想は、花屋がそれぞれが回収して、それを取りまとめて産廃業者さんや市場のご協力を得て、園芸業界やホームセンターなども含めて業界全体として、土の回収をやっていかなきゃいけない。
儲かる形を作って、会計の知識を活かして、世の中の役に立つ仕事になるかと思います。

何かしらの形でやっていきたいなと思っています。

ゲキハナ 感激安心のお花屋さん

花がもっと好きになる!花がもっと楽しくなる!そんなお店です。

あとりえ亜樹有限会社代表取締役 古屋悟司氏プロフィール

楽天市場で人気の花屋「ゲキハナ」を運営。1973年生まれ。2004年、順調だった営業の仕事を辞め、たった1か月の研修ののち、花屋を開業。いきなり閑古鳥が鳴くようになり、背水の陣でネット販売に着手。売上はうなぎのぼりになったが、数年後、決算書を見るとずっと赤字だったことに愕然とする。
その後、会計を学んだことをきっかけに、倒産の危機を乗り越え、V字回復に成功。以降、黒字を継続中。
現在は、「ゲキハナ」の運営に加えて、「黒字会計.jp」のサイト運営や管理会計ソフトの販売を通じて、小さな会社を中心に「黒字化のノウハウ」を紹介している。
また、「売っても売っても一向に黒字にならない」、そんな赤字体質だった自身の経験をもとに『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』を執筆。この著作は2017/3/24の初版から二週間経たずに重版になった注目のビジネス書だ。
そのノウハウを活かし、株式会社マージェリックの運営するbambooshootと『利益レポート』を共同開発。いままで時間がかかっていた利益計算が自動化されて瞬時に把握できるようになり、売上だけではなくきちんと利益を追った店舗運営を実現。

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